8cmのピンヒール

月を見て綺麗だねと言ったけど あなたしか見えてなかった

「自分で選択する」ということ

就職活動を終えて、思ったこと、感じたことを書いていきたいと思ったのだけれど、全然うまくまとめられないことに気づいたので、思いつくままに少しずつ綴っていこうと思う。

ちなみに今回書くことは、ハリーポッターシリーズを知っていて、ハリーポッター、ヴォルデモート、ダンブルドアの関係性がそれなりにわかる人にしか通じないかもしれない。それなりに伝わるといいなあ。

 

就活に区切りをつけた今、わたしは、ハリーポッターと秘密の部屋で、アルバス・ダンブルドアがハリーに言ったことの意味が、やっとわかるようになった。

 

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引用:(https://item.rakuten.co.jp/gold-cat/10000451/

自分が何者であるかは、もって生まれた才能で決まるのではない。
自分がどういう選択をしたか、で決まるのじゃ。

 

わたしはハリーポッターシリーズが大好きなのだが、ずっとこの言葉の意味がいまいちしっくりきていなかった。

これは、ハリーが宿敵であるヴォルデモートと自分が似ているということに気づいて思い悩んだ時に、ダンブルドアがハリーにかけた言葉だ。

ハリーは、たしかにヴォルデモートと同じような力を持っていたし、共通点も多い。だからこそ、自分がいつかヴォルデモートのように悪の道に走ってしまうのではないかと、ずっと悩んでいた。

しかし、ハリーにはヴォルデモートと大きく違う点がひとつあった。

それは、組み分け帽子がハリーの所属する寮を決める時、「グリフィンドールがいい」と自分で決めたことだ。

ハリーは組み分け帽子の見解だと、スリザリンにも、レイブンクローにも、ハッフルパフにもなることができた。
それでも、ハリーは「スリザリンは嫌だ」と言ったのだ。

それが、ハリーとヴォルデモートの違いだとダンブルドアは言った。

 

「いくらハリーがグリフィンドールを選んだところで、ハリーの中にヴォルデモートみたいになるような資質があるんだったら、そんなに変わらないんじゃない?」

安易な考えだが、わたしはずっとこんなことを思っていた。

 

でも、就活を終えて自分で入る企業を決めた今は、「何を選ぶか」こそ、一番その人が大事にしていることや、その人の人間性が見えるところだと思うようになった。

わたしには、自分の中にゆずれない夢がある。

それを叶えるために、自分がどんな人間になりたいか、そのために何をしなくてはいけないかを突き詰めて考えた時、たどりついたのが今の内定先だった。

自分の人生の中でその夢が叶わないという選択肢はない、というレベルの夢だからこそ、それを叶えるためにやらなきゃいけないことがいくつかあった。

最終的に、2つの企業でどちらに行くか心の底から悩んで、一時期毎日寝込んでいたし、もうこのまま現実から逃げ出したいと思ったこともあった。

それでも、夢を叶えるために必要なことを手に入れられる環境を、自分で選んだ。

それは、ざっくりいえば、自分のやりたいことができて、それなりの収入を得られて、自分を成長させられる環境のようなものだ。

 

だけど、それはあくまでもわたしの中で大切な考え方だっただけで、人にはもっといろいろな選択肢がある。

仕事は淡々とこなしてアフターファイブを楽しむ人生にしたいという人もいれば、どうしても自分でやり遂げたいことがあるから起業する人だっている。

元々の資質や向いていること、得意なことはそれぞれあるけど、誰にだってその選択肢を選ぶことは出来るのだ。

でも、それを選ばなかった。それは、自分が最も大事にしたいことが、選ばなかった選択肢の中からは得られないからなんだろうなあと、今は思う。

 

冷静に考えれば当たり前のことかもしれないけど、わたしは「選択する」ということが、ここまで重要なことだと就活が終わるまであまり気づけていなかった。

どんな大学に入るとか、何のバイトをするかとか、今日何を食べるとか、わたしたちは自然と選択を繰り返して生きている。そのちょっとした選択の中に、その人の価値観が隠れているし、いつもと違う選択をすれば、一気に違う世界が開けることだってある。

就活のような人生のターニングポイントであれば、「自分で選択する」というのはすごくこわいことだ。でも、最終的にはちゃんと自分で決めないと、逃げ道を作ってしまうとわたしは思った。

だから、自分ではっきりと選ぶということにこだわったし、それがあったからこそ、「その企業を選択する理由」を納得するまで突き詰めて考えることが出来た。

もちろん、本当にそこでよかったかどうかなんて、結局は入ってみないとわからないけど、自分で決めたことだから、誰のせいにもすることはできない。全部自分の責任だ。もし違うなあと思ったら、また新しい選択肢を探せばいいし、そうやって繰り返していくんだろうなあ。

わたしは決断することが何よりも苦手なので、どんなに辛くても考え抜くことができたのは、とても良い経験になったと思っている。

 

これからも、自分にとって一番大切なことは何かをしっかりと考えて、たとえどんなに小さな選択でも、大切にしていきたいなあ。

とはいえ、そんな風に気を張って毎日を過ごすのもわたしには無理なので、やりたいことをやって、大好きな人たちと一緒に過ごして、自分の愛するモノに囲まれて、いつも何かにドキドキしながら、ゆるーりと生きていきたいとおもいまーす。

 

そんな今日この頃です。
(もう少し面白い文章が書きたかったけど、まとまらないのが最近の悩み)