8cmのピンヒール

月を見て綺麗だねと言ったけど あなたしか見えてなかった

Produce 101 Japanにドハマりした話

今になって、Produce 101 Japan(以下、プデュ)をとてつもない勢いで見ている。
10日前、突然思い立ったように見始めて、本編も未公開も、ほかのコンテンツも好きな子が出ている部分は、すべて見終えた。

 

なぜ見始めたかというと、仲良しの友達が全員見ていたからだ。
わたしの友達が全員アイドル好きとか、趣味が合うとか、そういう感じだったら全員見ていても納得できるんだけど、わたしの友達とわたしは特に趣味は一致していないし、友達の系統も本当にバラバラ。(どんな人と仲いいの?って聞かれても本当に答えられないぐらい)

なので、自分の友達が全員プデュにハマっていることがわたしは信じられなかった。わたしはアイドルが好きなので、わたしがハマるならわかる。でも、ハマったのはわたしじゃなくてわたしの周りだった。

 

というような背景もあり、たまたま予定がなかった日曜日、突然第1話を再生してみた。そこからはもうとまらない。深夜0時に会社を出た日もあったけど、1週間でまずは本編12話、すべてを見終えた。(1話2時間半ぐらいある)

 

そもそも、プデュとはどういう番組なのかというと、簡単に言えばオーディション番組だ。もともと韓国の番組で、このオーディションで最後まで勝ち抜いたメンバーで、IZ*ONEとか、そういう今の人気グループが出来ている。掘り出すときりがないのと、わたし自身がミーハーでそこまで詳しくないのでここでは割愛する。

日本版でも、101人のデビュー候補者(練習生と呼ばれている)が集められ、課題曲が与えられて、歌とダンスのパフォーマンスをする。そのパフォーマンスを見た会場の観覧の人が会場投票を行ったり、その放送を見た一般の人がスマホで投票を行ったりして、練習生には票が集められていく。その票数で練習生は順位付けされ、最終的に勝ち残った11位までの人がデビューできるという仕組みだ。

練習生たちはすべて一般人。もともと事務所に所属して芸能活動をしていた人もそこを辞めて、このオーディションに参加している。それぞれ様々な想いを持って、本気でこのオーディションに挑む姿をみたわたしは、

 

結論からいうと、毎回全て泣きながら見た。

 

わたしは誰かが頑張っている姿を見るのがとても好きだ。夢を追いかけている人のことを応援するのが好きだ。その過程にいる人を見ると、自分も頑張ろうと思えるからだ。

プデュはまさに人が夢を見て、その夢を叶えるために必死でもがく姿から、夢をつかむまでの姿(もしくは夢を失う姿)まで、すべてを描いた番組だった。

 

最近どこかで、夢を持っていても、その夢を目標として達成するところまで叶えられない人についての話を読んだ。夢を見続けて行動にうつさないということは、その夢を叶える自分の可能性をある意味ずっと信じていられるということらしい。わたしはまさにこんな感じのたちで、ろくに夢を叶えられたことがない。いつも中途半端な自分に嫌気がさすけど、わたしは夢を追いかけたときときに結局叶えられなかった自分を見るのがきっと心の底から怖くて、自分に幻滅したくないんだろうなって、よく思っている。

 

でも、プデュの練習生たちは違う。自分の目の前の夢をつかむために、全力で努力している。その過程で落ちていくひともいるけど、もがいてあがいて、必死で挑戦する姿はひたすら美しい。

 

このプデュ日本版には、テーマソングのようなものがある。『ツカメ 〜It's Coming〜』という歌だ。

 

練習生たちは第一話で、自分たちで考えたパフォーマンスをして、歌やダンス、態度やキャラなどの総合評価で、Aクラス〜Fクラスまで審査員にレベル分けされるのだけれど、そのあと、再度クラス分けのチャンスを与えられるという過程がある。

その時に課題曲となるのがこの『ツカメ 〜It's Coming〜』だ。

 

この曲で、番組の顔となるMVのようなものが作られ、上位クラスであればあるほど、ステージの真ん中の目立つ位置で踊ることができる。踊る時間も長く、必然的に画面に映る時間も長い。Fクラスになれば、もはやステージの上で踊ることができないうえに、踊る時間も短い。

今後、国民プロデューサーと呼ばれる画面の前のファンの人々からの票を多く集めるためには、ここでどれだけ映る位置で踊れるかということも、おのずとカギとなってくる。

 

そのため、練習生たちはみんな必死だ。寝る時間も削って、体力の限界まで、この曲の振り付けを覚え、歌詞を覚え、身体に染み込ませる。結果として、クラスが上がることが決まって手を挙げて大喜びする人もいれば、下がってしまって涙を流す人もいる。

本番で振り付けが全て飛んでしまった石井健太郎くんという練習生の子が「本当にここまで頑張ったことってないです 人生で」と言っていた姿は印象的だった。

 

この曲は第一話以降も、ことあるごとに延々と流れ続ける。いわゆる「エモい」シーンではピアノバージョンまで流れる。プデュを見続けていると、頭の中から離れなくなるまさにテーマソング。

 

このテーマソングの歌詞がまた、とんでもなく心に響くのだ。

 

この曲には「僕をtopへ連れて行って」という歌詞もあり、ファンに向けて僕を選んで、と訴えかけるような曲なのだけど、わたしはこの歌詞が特に突き刺さった。

 

いつまでも夢を見てる

お願いそう言って笑わないで?

この道の続き見えるでしょう君も

希望に染まった

 

ヒーローになりたくて

強さも願ったあの日の気持ち

忘れられるわけないよ

可能性があるのなら

 

夢を見る人はどこか馬鹿にされることが多い。その夢が大きければ大きいほどなおさらだ。そんなのできるわけない、とか、いつまで夢見てんの?とか、年齢が上がれば上がるほど、言われがちである。

 

でもこの歌詞は、そんな風に批判してくる人のことを拒絶するわけでもなく、ただ、ただ、自分の目の前の夢に向かって切実な想いを抱き、必死にもがいている人の姿を描いている。

プデュで描かれる練習生の姿はまさにそのようなものだ。まだ夢を見始めたばかりの少年から、これまでいろいろなキャリアを積んできたけど夢を諦めきれなかった青年まで、いろいろな立場の子たちが、ただひとつの夢に向かって一生懸命突き進んでいく姿を見られるのがこの番組だ。

 

多くの人がそうであるように、わたし自身、夢を追いかけて諦めたり、その先で新しい夢を持ったりした経験がやはりあるので、この歌詞は突き刺さる。

 

この曲を聴いていると、たとえどんな大きな夢でもそれを目標に変えて、頑張ろう、って思える。だから聴けば聴くほど、プデュを見れば見るほど、わたしはこの歌が好きになった。

 

 

最終的に上位11人に選ばれた練習生は、3月にJO1というグループでデビューする。すでにデビューに向けてのプロモーション活動が始まっており、ファンミーティングも開催した。

 

惜しくも11人に選ばれなかった練習生も、それぞれの場所で様々な活躍を遂げようとしている。

 

一般人だった彼らがこれからどのように輝いていくのか、その姿を見るのがわたし自身すごく楽しみだし、ハマりたてのミーハーな身だけど、まだまだこのコンテンツをこれからも存分に楽しませてもらいたいと思う。むしろこのタイミングでハマれてよかった!CD買う!

 

そしてわたし自身、夢を見ることを諦めたくないなって、自分が心惹かれるものを無視することはできないなって、改めて思わされる良い機会だった。

 

4月からまた怒涛のような日々が始まるけど、1日1日を大切に、やりたいことをやって、わたしもわたしがなりたい自分になれるように、努力を重ねていきたいと思う。

 

すべてのモチベーションが下がり気味だったこのタイミングで、Produce 101 Japanに出会えて本当によかった!

 

プデュの話を延々とし続けてくれたわたしの友達たち、ありがとう!おかげさまで今がすごく楽しいです!

 

GYAO!での配信終了までもう期間も少ない。本編もう1周できるように頑張る!うっすら興味あるけどまだ見てないという方は、ぜひ一度観てみてください!